「きりぎりす」の感想
きりぎりす
きりぎりす
初出:「新潮」1940(昭和15)年11月号

太宰治

分量:約33
書き出し:おわかれ致《いた》します。あなたは、嘘《うそ》ばかりついていました。私にも、いけない所が、あるのかも知れません。けれども、私は、私のどこが、いけないのか、わからないの。私も、もう二十四です。このとしになっては、どこがいけないと言われても、私には、もう直す事が出来ません。いちど死んで、キリスト様のように復活でもしない事には、なおりません。自分から死ぬという事は、一ばんの罪悪のような気も致しますから、...