「猿ヶ島」の感想
猿ヶ島
さるがしま
初出:「文學界」1935(昭和10)年9月号

太宰治

分量:約15
書き出し:はるばると海を越えて、この島に着いたときの私の憂愁を思い給え。夜なのか昼なのか、島は深い霧に包まれて眠っていた。私は眼をしばたたいて、島の全貌を見すかそうと努めたのである。裸の大きい岩が急な勾配《こうばい》を作っていくつもいくつも積みかさなり、ところどころに洞窟《どうくつ》のくろい口のあいているのがおぼろに見えた。これは山であろうか。一本の青草もない。私は岩山の岸に沿うてよろよろと歩いた。あやしい...
更新日: 2019/09/09
19双之川喜41さんの感想

 出だし 流島の 話かなと 見当をつけた。 が 丁寧な自然描写が展開し 霧の中に迷って 島を二回もさまよい歩いたことや 哲学的な会話がかわされると 暗喩を探ったりしつつ読み進んだ。 終わりは 不意に 足払いを食らったみたいだと思った。

更新日: 2018/04/29
1a7da6eff4e7さんの感想

ダンディー。軍曹といったほうがしっくりくるような感じ。新入りも頼りないと思ったが、存外勇気がある。続編を期待してしまう。太宰さんの中では、どのような「そのあと」を描いていたのだろうか。

更新日: 2016/08/04
カラ松girlさんの感想

「猿ヶ島」という題名なのに、なんというイケメン!震え上がりました。 太宰治節全開で、たまりません。 声に出して読むのがおすすめです。

更新日: 2016/07/28
7e47761a16c9さんの感想

15分 二匹の猿の対話と、自然描写。 しかし、最後には落ちがある。

更新日: 2015/06/08
d592d7b7b7f0さんの感想

よい