落語の まくらを 羅列したような かかる 文章で まくらから 教訓を 取り入れたとしても 読み手が 啓発(けいはつ)されるなら たいへん 結構なことと 感じた。
確かに武術に長け、腕力が強ければ、それは自信に繋がる。それが外部に知られていれば、愚弄されることも少なく、言い掛かりをつけられる心配も少ないだろう。国家と同じで防衛力を強化し、敵が攻撃を躊躇したり諦めたりする状況を保っていればひとまずは安心できる。
黄村先生シリーズ第二作。人は武術に優れているべきという黄村先生のお考えから生じた、爆笑の出来事。「私」自身の臆病さ、ふがいなさの描写もおもしろいし、鴎外、漱石、龍之介らに関する逸話も興味深かった。
黄村先生シリーズの中で1番面白い。今と昔は金銭価値が違うとしみじみ思います。