「思案の敗北」の感想
思案の敗北
しあんのはいぼく
初出:「文芸 第五巻第十二号」1937(昭和12)年12月1日

太宰治

分量:約7
書き出し:ほんとうのことは、あの世で言え、という言葉がある。まことの愛の実証は、この世の、人と人との仲に於いては、ついに、それと指定できないものなのかもしれない。人は、人を愛することなど、とても、できない相談ではないのか。神のみ、よく愛し得る。まことか?みなよくわかる。君の、わびしさ、みなよくわかる。これも、私の傲慢《ごうまん》の故であろうか。何も言えない。中谷孝雄氏の「春の絵巻」出版記念宴会の席上で、井伏...
更新日: 2024/11/28
94d84edef989さんの感想

太宰治が死んでも、太宰治が座っていた空席は残り続けている。その椅子に座ろうと試みる自分たち。

更新日: 2020/09/28
青村壱さんの感想

淡々と語る。中身が無いと筆者は言うが、こんこんと語りかけてくる。たった一言で救われることもあるのだ。

更新日: 2019/11/01
19双之川喜41さんの感想

 数日前に 大切な 友人をなくして 衝撃から 立ち直れないままに 前からの 約束でもあるので 書き上げた文章のようだ。 文筆業は こんなとき 辛い 仕事に 思えた。

更新日: 2017/08/17
b58afaa1fd51さんの感想

文学に明るくもないし大した目も無いから、ただの覚え書きをまとめたもののように見える。さいきんあったこと、思うことを、サッと。

更新日: 2016/08/28
芦屋のまーちゃんさんの感想

朝日新聞の天声人語が良く名文だと言われるがネタがなく、明らかに手を抜いた号がある。最近の流行語を並べたような回がそうだ。 太宰のこの作品もただ行数を埋めただけのメモにすぎない。 大作家もお疲れのようで‥…………