太宰治が死んでも、太宰治が座っていた空席は残り続けている。その椅子に座ろうと試みる自分たち。
淡々と語る。中身が無いと筆者は言うが、こんこんと語りかけてくる。たった一言で救われることもあるのだ。
数日前に 大切な 友人をなくして 衝撃から 立ち直れないままに 前からの 約束でもあるので 書き上げた文章のようだ。 文筆業は こんなとき 辛い 仕事に 思えた。
文学に明るくもないし大した目も無いから、ただの覚え書きをまとめたもののように見える。さいきんあったこと、思うことを、サッと。
朝日新聞の天声人語が良く名文だと言われるがネタがなく、明らかに手を抜いた号がある。最近の流行語を並べたような回がそうだ。 太宰のこの作品もただ行数を埋めただけのメモにすぎない。 大作家もお疲れのようで‥…………