「一歩前進二歩退却」の感想
一歩前進二歩退却
いっぽぜんしんにほたいきゃく
初出:「文筆」1938(昭和13)年8月1日

太宰治

分量:約3
書き出し:日本だけではないようである。また、文学だけではないようである。作品の面白さよりも、その作家の態度が、まず気がかりになる。その作家の人間を、弱さを、嗅《か》ぎつけなければ承知できない。作品を、作家から離れた署名なしの一個の生き物として独立させては呉《く》れない。三人姉妹を読みながらも、その三人の若い女の陰に、ほろにがく笑っているチエホフの顔を意識している。この鑑賞の仕方は、頭のよさであり、鋭さである...
更新日: 2024/04/30
19双之川喜41さんの感想

 作品自体の 面白さより 作者の 私生活が 気になりすぎて 止まらない。そこに 目を付けた   出版社は 売り込みに ちんどん屋風に 作者の 私生活を さらけ出して 読み手の 下賤(げせん)な 好奇心旺盛(こうきしんおうせい)な 知りたがりに 奉仕(ほうし)する。なかには 上水に 飛び込んで 女と 死んで見せる 命懸(いのちがけ)の 販売促進(はんばいそくしん)を 決行して 読み手に 驚きを 提供(ていきょう)する 豪の者も いたりする。かくて 書き手 読み手 出版社の 三者は 今日も 膨大(ぼうだい)な 廃本(はいほん)という 産業廃棄物(さんぎょうはいきぶつ)の 流通(りゅうつう)に 向けて それぞれ 手を貸す。誰も 自分も 悪い なんて 思ったりは しない。好きなんだから やめられないのである。

更新日: 2018/12/27
2d0418e6e01eさんの感想

態度は態度。作品は作品。うーん。

更新日: 2018/12/23
d0ad30bdf98cさんの感想

そうだろうね、としか思えない。

更新日: 2018/02/22
國見竜平さんの感想

作家として、読者として作品と対面するときの姿勢を見直さなければならない。

更新日: 2015/07/22
きょうぞうさんの感想

意識高い系のつぶやきは、この人にやり尽くされている。