「遺書」の感想
遺書
いしょ

芥川竜之介

分量:約5
書き出し:僕等人間は一事件の為に容易に自殺などするものではない。僕は過去の生活の総決算の為に自殺するのである。しかしその中でも大事件だつたのは僕が二十九歳の時に秀夫人と罪を犯したことである。僕は罪を犯したことに良心の呵責は感じてゐない。唯相手を選ばなかつた為に(秀夫人の利己主義や動物的本能は実に甚しいものである。)僕の生存に不利を生じたことを少からず後悔してゐる。なほ又僕と恋愛関係に落ちた女性は秀夫人ばかり...
更新日: 2023/04/11
鍋焼きうどんさんの感想

遺書は私信の内か。作家全集には葉書文は手帳の記述等も収載される場合もある。これらは所謂資料。読者は資料から何かを読み取ろうとしている。

更新日: 2020/12/01
19双之川喜41さんの感想

 不倫が 自殺の 原因ではないと 強調するので 読み手は 勝手にもしやと思ってしまう。 もはや 読者の 思惑に 気をくばる 余裕もないほど 追い詰められていたとしたら いたいたしいと感じた。

更新日: 2018/09/19
いちにいさんの感想

文学的死などこの世にあるものか! と僕は思う。 高尚な自殺なるものは存在しない。 神がもし彼らを許すならば、神自体の誤謬である。 作家は良く自殺をするが、その意味だけで阿呆と言わざるを得ない。 芥川も自殺をした。 断じて許される行為ではない。 文学的死など決してあり得ないのだ! 死物狂いで生きて生きて、生き恥をさらすまで生きるのだ! 芥川は結局馬鹿だ! 所詮馬鹿だ! それ以外、何の感想もない! フザケルナ! いじめを苦に自殺する者にも同情はできない。恥だ!弱虫だ!卑怯だ! 逃げて逃げて逃げまくってでも生きる方がよっぽど逞しい。立派だ! 主体的に生きなければならない。 それは人間の義務だ! その見本を見せるのが、文学者の責務なのだ。 「生」の文学が少なすぎる。 それは、皮肉にも日本文学の「死」を意味する。

更新日: 2017/05/14
bb106e622e7aさんの感想

静かで、かつどこか荒々しさのある文章。最期まで芥川は芥川だったのだなぁと。

更新日: 2017/03/23
a81231f7a611さんの感想

「遺書」か…。芥川はこの「遺書」が不特定多数の他人の目に触れることを理解して書いたんだろうな。他者の目が、芥川にとって強迫観念みたくつきまとってたんじゃないかな。それと、お母さんみたいに自分も発狂するんじゃないかっていう強迫観念もある。 それが「不安」 の正体だったのかな。

更新日: 2016/12/02
f428b42452a5さんの感想

少なくともあんたみたいのに読まれるために書いたものじゃない。

更新日: 2016/02/22
0b3a4a9db2e0さんの感想

ううん…