「音について」の感想
音について
おとについて
初出:「早稲田大学新聞 第60号」早稲田大学新聞社、1937(昭和12)年1月20日

太宰治

分量:約4
書き出し:文字を読みながら、そこに表現されてある音響が、いつまでも耳にこびりついて、離れないことがあるだらう。オセロオであつたか、ほかの芝居であつたか、しらべてみれば、すぐ判《わか》るが、いまは、もの憂く、とにかくシエクスピア劇のひとつであることは間違ひない、とだけ言つて置いて、その芝居の人殺しのシイン、寝室でひそかに女をしめ殺して、ヒロオも、われも、瞬時、ほつと重くるしい溜息。額の油汗拭はむと、ぴくとわが...
更新日: 2025/03/05
65c8aadc88adさんの感想

雙之川喜1941 太宰は 市井文学での 音の 乱用は もともと 下品な ことに 違いないと 断罪する。聖書や 源氏物語には 音は ない。全くの サイレントで ある。と 切って 捨てる けれど 宮沢賢治が 多用した オノマトペには どんな 立ち位置を あたえるのか すこしだけ 気になる。音が 担う 効果にも めくばり することは 十年一日の 浅い 理解から 抜け出す 手がかりには なるかもしれない。  

更新日: 2016/03/20
イリュージョン亭チェリスさんの感想

作品に関する 音について。