「パウロの混乱」の感想
パウロの混乱
パウロのこんらん
初出:「現代文学」1940(昭和15)年11月号

太宰治

分量:約5
書き出し:先日、竹村書房は、今官一君の第一創作集「海鴎の章」を出版した。装幀瀟洒な美本である。今君は、私と同様に、津軽の産である。二人逢うと、葛西善蔵氏の碑を、郷里に建てる事に就いて、内談する。もう十年経って、お互い善蔵氏の半分も偉くなった時に建てようという内談なのだから、気の永い計画である。今君も、これまでずいぶん苦しい生活をして来たようである。この「海鴎の章」に依って報いられるものがあるように祈っている...
更新日: 2022/01/30
19双之川喜41さんの感想

 パウロは 至れり尽くせりの  悪口雑言を身に受けていたようで 風采は上がらず  訥弁で 長所と言うべきものはを見つけにくい人であった様 に 太宰は 創作している のである。 太宰自身も  友人も  パウロも この 悪戦苦闘という点で  何やら 身につまされたので 思い入れは 殊の外  濃かった のではなかろうかと感じた。

更新日: 2020/11/11
yopparariさんの感想

暖かいんだかなんだか

更新日: 2016/06/05
0a1e6bb346adさんの感想

この時代の文豪たち(というか文化人ならば、通過点である)は当たり前のように聖書を読んでいるから、まず神について、愛についての前提がある。 挫折するかどうか、根差すかどうかは人それぞれであるが、常識として目を通している。 ここが現代人との違いである。 まず現代人(僕も含めてそうであるが)は信仰を持ちたい、または持とうと思わなければ聖書に触れることはないのである。 あるとすれば、クリスチャンホームに生まれ読んで聞かされて育つ以外には、ほとんどない。 この時代による差は非常に大きいものである。 信仰の有無に依らず、文学として本物である聖書に触れるということは非常に価値観を形成する上でも重要であることを、また実感し、良い思いをした。 彼が、パウロについて考えていると、時代を越えて価値観を共有出来たことに、深く愛情を感じたのである。

更新日: 2016/02/20
7b24beb875ccさんの感想

聖書は読むべきか?