「令狐生冥夢録」の感想
令狐生冥夢録
れいこせいめいむろく

田中貢太郎

分量:約15
書き出し:令狐※《れいこせん》という儒者があった。非常な無神論者で、鬼神変化《きじんへんげ》幽冥果報《ゆうめいかほう》というようなことを口にする者があると、かたっぱしから折破《せっぱ》して、決して神霊の存在を許さなかった。それに生れつき剛直で世に恐れるものがなかったので、傲誕自得《ごうたんじとく》という有様であった。※の家の近くに烏老《うろう》という富豪があった。その烏老はありあまる身分でありながら、強欲で...
更新日: 2016/10/31
652a80165a76さんの感想

地獄の悪口を詩作した男が地獄に攫われるも、身の証を立て戻る話。 地獄に来たついでに見物して帰ろうという豪胆さも実際に目の当たりにして恐ろしくなり萎縮してしまう。