「たね子の憂鬱」の感想
たね子の憂鬱
たねこのゆううつ
初出:「新潮」1927(昭和2)年5月

芥川竜之介

分量:約11
書き出し:たね子は夫《おっと》の先輩に当るある実業家の令嬢の結婚|披露式《ひろうしき》の通知を貰った時、ちょうど勤め先へ出かかった夫にこう熱心に話しかけた。「あたしも出なければ悪いでしょうか?」「それは悪いさ。」夫はタイを結びながら、鏡の中のたね子に返事をした。もっともそれは箪笥《たんす》の上に立てた鏡に映っていた関係上、たね子よりもむしろたね子の眉《まゆ》に返事をした——のに近いものだった。「だって帝国ホ...
更新日: 2019/11/05
19双之川喜41さんの感想

 帝国ホテルでの 披露宴に 夫妻で招待されたけど 西洋式の ナイフや ホークの使い方が判らない。 練習のために 銀座のレストランにいくが 自信はもてない。 宴の夜 轢死した悪夢まで見てしまう。 誰でも 初めてのことには  そんなものかもしれないと感じた。

更新日: 2017/09/07
4d3b2d5643d4さんの感想

読みやすい。 未経験のことを始める前のどうしようもない ドキドキ感、伝わりますよ。