「太虚司法伝」の感想
太虚司法伝
だいきょしほうでん

田中貢太郎

分量:約21
書き出し:馮大異《ひょうたいい》は上蔡《じょうさい》の東門にある自分の僑居《すまい》から近村へ往っていた。ちょうど元の順帝の至元丁丑《しげんていちゅう》の年のことで、恐ろしい兵乱があった後の郊外は、見るから荒涼を極めて、耕耘《こううん》する者のない田圃はもとの野となって、黄沙と雑草が斑《まだ》ら縞を織っていた。兵燹《へいせん》のために焼かれた村落の路には、礎《いしずえ》らしい石が草の中に散らばり、片側が焦げ...
更新日: 2016/11/04
652a80165a76さんの感想

鬼が忘れてしまえと言っても死んでも恨みを忘れずに天子に上奏して、天界の役人に取り立てられる。 転んでもただでは起きない豪胆な男だ。