「あの頃の自分の事」の感想
あの頃の自分の事
あのころのじぶんのこと
初出:「中央公論」1919(大正8)年1月

芥川竜之介

分量:約42
書き出し:以下は小説と呼ぶ種類のものではないかも知れない。さうかと云つて、何と呼ぶべきかは自分も亦不案内である。自分は唯、四五年前の自分とその周囲とを、出来る丈こだはらずに、ありのまま書いて見た。従つて自分、或は自分たちの生活やその心もちに興味のない読者には、面白くあるまいと云ふ懸念《けねん》もある。が、この懸念はそれを押しつめて行けば、結局どの小説も同じ事だから、そこに意を安んじて、発表する事にした。序《...
更新日: 2019/10/31
19双之川喜41さんの感想

 芥川が 東大生の 頃の 大学の講義の 詳細な様子や 濃密な 文学仲間の 生き生きとした 交流が 描かれている。 衆知の 作者や 作品が 出てくるので 安堵もするけど 傍ら  鳥瞰的で 高踏的な 意見に 戸惑うのも 良いかもしれないと感じた。

更新日: 2016/09/25
6187397b10e3さんの感想

自分には少し難しかったです。

更新日: 2015/10/02
a5ac6a3c331fさんの感想

二十代のころの 親しい友人たちとの交流が 本当に信頼感を感じさせ、羨ましく思いました。 読みやすいところもあるが 文学論(?)みたいなところは 難しくて かなりとばしました。 歌舞伎やフィルハーモニーを観賞した描写は 舞台上のことや、周りの客の事も 辛辣に書いていて 人間味を感じます。やじ馬的な私には 面白かった。 谷崎潤一郎へ対する評価も 興味深い。本当は、私には、理解困難なことばが 多いのですが。