「足迹」の感想
足迹
あしあと
初出:「読売新聞」1910(明治43)年7月30日〜11月18日

徳田秋声

分量:約334
書き出し:一お庄《しょう》の一家が東京へ移住したとき、お庄はやっと十一か二であった。まさかの時の用意に、山畑は少しばかり残して、後は家屋敷も田もすっかり売り払った。煤《すす》けた塗り箪笥《だんす》や長火鉢《ながひばち》や膳椀《ぜんわん》のようなものまで金に替えて、それをそっくり父親が縫立ての胴巻きにしまい込んだ。「どうせこんな田舎柄《いなかがら》は東京にゃ流行《はや》らないで、こんらも古着屋へ売っちまおう。...
更新日: 2021/08/10
19双之川喜41さんの感想

 題意は 若い頃の記憶とでも 言うべきか。 足迹(跡)なので かなり気儘で 構想▫思想▫狙いは あまり感じられない仕上がりとなっており 当たり前ながら 自然で奔放なようにも思えてくる。