「黴」の感想
かび
初出:「東京朝日新聞」1911(明治44)年8月1日〜11月3日

徳田秋声

分量:約302
書き出し:一笹村《ささむら》が妻の入籍を済ましたのは、二人のなかに産《うま》れた幼児の出産届と、ようやく同時くらいであった。家を持つということがただ習慣的にしか考えられなかった笹村も、そのころ半年たらずの西の方の旅から帰って来ると、これまで長いあいだいやいや執着していた下宿生活の荒《さび》れたさまが、一層明らかに振り顧《かえ》られた。あっちこっち行李《こうり》を持ち廻って旅している間、笹村の充血したような目...
更新日: 2022/02/06
阿波のケンさん36さんの感想

当時の世相が手にとるように分かる。自堕落な生活をしていた頃の作者が自堕落な生活をしていた女を妻にした生活史。

更新日: 2018/03/04
0508de2adf12さんの感想

石川県を代表する三文豪と聞いてたけど 他二人より見劣りするんですが