徳田秋声
売春婦をしていた女が 妻子持ちの 男の 妾となる。なので ある種の 出世物語りと 言えなくもない。類は友を呼ぶわけでもなかろうが 似たようなことを 次々と やらかす。ひと擦りが 幾らに つくのか 原価計算を しない人たちの 話しである。我慢して 終いまで 読んだけど うがいをしたくなるほどの 駄作と かんじた。
女を渡り歩く男、なまじ甲斐性があるだけに女が離さない。そんな男に惚れられ又捨てられかけていく女の半生記。当時の女性の哀れみが詰まった名作だ。