「小説 不如帰 」の感想
小説 不如帰 
しょうせつ ほととぎす

徳冨蘆花

分量:約377
書き出し:第百版不如帰の巻首に不如帰《ふじょき》が百版になるので、校正かたがた久しぶりに読んで見た。お坊っちゃん小説である。単純な説話で置いたらまだしも、無理に場面をにぎわすためかき集めた千々石《ちぢわ》山木《やまき》の安っぽい芝居《しばい》がかりやら、小川《おがわ》某女の蛇足《だそく》やら、あらをいったら限りがない。百版という呼び声に対してももっとどうにかしたい気もする。しかし今さら書き直すのも面倒だし、...
更新日: 2020/12/08
496b7f29770aさんの感想

風評被害の先駆け作品。モデルになられた方が亡くなる直前まで詫びのひとつも入れない最低最悪な著者に、本作品をフィクションだと思わない読者……何年経とうが、人間の本質は変わらないのだろう。モデルになられた方は、当時としては珍しい自由恋愛されて女子教育に貢献された素晴らしい方であり、本作品のように最低な継母ではないし、事実をねじ曲げて小説にするならば最初からフィクションでモデルは居ませんと早々に一言添えるべき……。モデルになられた方が(本作品の風評被害を除いて)幸せな生涯を送られたことが唯一の救いである。

更新日: 2020/08/27
c81184434204さんの感想

嫁ってこんなもんよ。頑張って良い嫁したって結局、姑にとって大事なのは息子だし。新型コロナかかったらおんなじようになるかもよ。 てか武男お前も悪い。お人好しそうだしおぼっちゃまだし、そういうとこを浪子が好きだとしても。 チヂワ&豊はもうちょい期待したけど、そういう作者なんだね多分。登場人物はものすごくイメージしやすい。

更新日: 2019/10/24
19双之川喜41さんの感想

 時代という砂の上で 咲いた小説とでも言うべきか。 千年も万年も生きたいというも 鶴や亀でもあるまいに 月並み過ぎる。 男に生まれても 苦労は 必ずあるだろうに。 圧倒的な支持を送った国民の 民度に目が行くと感じた。