「文溯閣の四庫全書」の感想
文溯閣の四庫全書
ぶんそかくのしこぜんしょ
初出:「大阪朝日新聞」大阪朝日新聞社、1912(明治45)年7月28日

内藤湖南

分量:約6
書き出し:凡そ書籍の事に注意する人にして、乾隆の四庫全書の名を知らざる者は少からん。此の四庫全書編纂は、乾隆帝一代の大事業にして、其事の記録に見ゆるは、乾隆三十七年(西暦一七七二)正月四日の上諭に始まる。其主意は、乾隆帝は此の時既に二十一史、十三經等を校勘出版し、其他種々の大部の書を編纂したり、尤も書籍の纂集に就ては、康煕年間古今圖書集成なりて一萬餘卷の大部の書となり、類書としては古來の最も大なるものと稱せ...
更新日: 2016/12/07
b9ef941530ccさんの感想

内藤湖南の四庫全書についての明治時代当日の保存情態を述べている。情態は新刊書の如く綺麗なのは利用されていないことであろうが、よく保存されている。民衆に閲覧利用出来るようになっていた。