李陵の生き方、哀しくて仕方ない。ああするしかなかった。だが、そうでない生き方もできたのだろうか…。辛いね…。
李陵に すこしくらい 肩入れしたからといって 司馬遷の チンチンを 切り落とすのだから 残虐な映画よりもたまげる。 蘇武は 世間での立ち回りがうまく 浮かび上がっていくのは 責められない。 詩情溢れ 雄大無比であると感じた。
中島敦の李陵は匈奴に下った李陵と蘇武の匈奴の捕虜下の二人の漢朝に対する毅然たる態度を対蹠的に描いている。また、李陵を弁護した司馬遷が腐刑に処せられ、父司馬談の遺業を引き継ぎ通史『史記』を完成させた意気込みを描いている。武帝時代の三人の生き様を並列対比して描いている中島敦の代表作。漢文訓読スタイルの快調なリズムで中島敦の傑作である。
何度読んでも心打たれる。人はどう生きるべきか考える。自分とくらべる。何かできないか考える。
李陵が匈奴の文化に理解を示し始めるシーンが非常に印象的。誤魔化しながらやりすごす漢人の礼儀と、繕うことなく生身でぶつかり合う匈奴の粗暴さとどちらが快活か。「煩瑣な礼のための礼」、実生活でも感じることが多々あります。
中国唐の時代、少数の兵で匈奴と戦い捕虜となった李陵と、それをただ1人擁護して皇帝を怒らせ、宮刑に処された司馬遷。 そして少しずつ匈奴の組織に組み込まれていく李陵に対して、同じように捕虜になりながらも匈奴からの好意を一切拒絶して苦しい生活を選ぶ蘇武の三者三様の生きざまを描く。 作者死後に発見された原稿で、李陵の題名は他人の命名。読むと李陵の題でいいのかちょっと疑問。 私は司馬遷パートが印象に残りました。
中国唐の時代、少数の兵で匈奴と戦い捕虜となった李陵と、それをただ1人擁護して皇帝を怒らせ、宮刑に処された司馬遷。 そして少しずつ匈奴の組織に組み込まれていく李陵に対して、同じように捕虜になりながらも匈奴からの好意を一切拒絶して苦しい生活を選ぶ蘇武の三者三様の生きざまを描く。 作者死後に発見された原稿で、李陵の題名は他人の命名。読むと李陵の題でいいのかちょっと疑問。 私は司馬遷パートが印象に残りました。