雙之川喜1941 突然変異で 下半身だけが 馬の足に 変身して しまうと どんなことが 起きてしまう でしょうか。奇抜な 着想で 展開する 話しは 思いつき 倒れで 文学の 高みからは 掛け 離れて いるけど 何となく おかしみに 充ちていると 感じた。
中国勤務の三菱社員が天の取り違えで急死してしまい、天の役人が急いで彼を現世に送り返そうとするも、既に現世の彼の下半身は腐ってしまっていた。そこで仕方無く、適当な馬の脚を持ってきて彼の下半身に据え付けて生き返らせて…。という話。 馬の脚であることをバレないように努めるのだが、ズボンや靴下、長靴を履いていて、馬の脚でそんなことできるものだろうかと疑問に思う描写があるのだが、作家の偉いところは、こういう現実的過ぎる視点を無視して話を押し通してしまうところにあると思わされた。 馬の脚はともかく、天の誤ちで死んでしまい何か与えられて生き返る、という今となってはよく見る話も、随分昔からあったのだなと驚きを感じた。
芥川の作品として、余り 知られて いないと思うが、何とも摩訶不思議な展開で読み出したら止められない程面白かった。中国 が舞台になっているのが異国情緒を加えると同時に、外地の邦人の心もとなさを感じさせる。