「土」の感想
つち

長塚節

分量:約1172
書き出し:「土」に就て漱石「土」が「東京朝日」に連載されたのは一昨年の事である。さうして其責任者は余であつた。所が不幸にも余は「土」の完結を見ないうちに病氣に罹つて、新聞を手にする自由を失つたぎり、又「土」の作者を思ひ出す機會を有たなかつた。當初五六十囘の豫定であつた「土」は、同時に意外の長篇として發達してゐた。途中で話の緒口を忘れた余は、再びそれを取り上げて、矢鱈な區切から改めて讀み出す勇氣を鼓舞しにくか...
更新日: 2022/01/14
19双之川喜41さんの感想

 詩情豊かである。 筋という 筋があるわけではないので 根気が かなり 必要かもしれない。 漱石は 三日かけて読破したときく。 著者は 苦しいから 読めと薦めている。 自己の精神に 暗いものを 写すことにも 意味があるらしいと感じた。 お手軽 専門から 脱却する  チャンスかもしれないとは想った。