「和太郎さんと牛」の感想
和太郎さんと牛
わたろうさんとうし
初出:「花のき村と盗人たち」少国民文芸選、帝国教育会出版部、1943(昭和18)年9月30日

新美南吉

分量:約36
書き出し:一牛ひきの和太郎さんは、たいへんよい牛をもっていると、みんながいっていました。だが、それはよぼよぼの年とった牛で、おしりの肉がこけて落ちて、あばら骨も数えられるほどでした。そして、から車をひいてさえ、じきに舌を出して、苦しそうにいきをするのでした。「こんな牛の、どこがいいものか、和太はばかだ。こんなにならないまえに、売ってしまって、もっと若い、元気のいいのを買えばよかったんだ」と、次郎左《じろうざ...
更新日: 2019/10/01
19双之川喜41さんの感想

 アル中の和太郎の 飼い牛は あばら骨が 浮き出ているけど 泥酔した飼い主を 背にのせて 家まで連れ帰るので 労(ねぎら)うために この痩せ牛に 酒を振る舞ってしまう。 ために 牛は行方不明となり 村中総出で 探し回る 破目になる。 ユモア たっぷりの話であると感じた。