未解決事件のタマム・シュッド事件を知り、読んでみた。 11~12世紀イランのオマル・ハイヤーム著作。 ペルシアは7世紀にイスラム化しているはずだが、イスラム教の世にありながら、ササーン朝の国教ゾロアスター教の精神は民衆のなかから消えてはいない。世界の始まりの日に、天に運命をきめられているなら、思うがまま生きようと、禁止されている酒をのめとしきりにうたっている。 詩を一部抜粋 法官よ、マギイ(拝火教司祭)の酒にこれほど酔っても、俺の心はなおたしかだよ。君は人の血、俺は葡萄の血汐を吸う。吸血の罪はどちらかさばけよ。 ないものにも掌のなかに風があり、 あるものには崩壊と不足しかない。 ないかと思えば、すべてのものがあり。あるかと思えば、すべてのものがある。 色即是空みたいなこともいってる。
死んだら湯灌は 酒でしてくれというような 依存症の 妄言ばかりではない。 ときに 無常感を 窺いしることができる詩もあり 地理的な 特色を かんじる。