「彼は誰を殺したか」の感想
彼は誰を殺したか
かれはだれをころしたか
初出:「文藝春秋」1930(昭和5)年7月号

浜尾四郎

分量:約33
書き出し:一男でもほれぼれする吉田豊のやすらかな寝顔を眺めながら中条直一は思った。「こんな美しい青年に妻が恋するのは無理はないことかも知れない。どう考えても俺は少し年をとりすぎている。ただ妻の従弟だと思ッて近頃まで安心していたのは俺の誤りだッた。明日はどうしてもあれを決行しよう」中条はこんなことを思い耽りつつ、海辺の宿屋の小さい一室で、真夏の暑苦しい夜を一睡もせず明かしてしまった。彼は十五も年の違う美しい妻...
更新日: 2020/12/23
19双之川喜41さんの感想

 大きな構想は  自殺と 他殺の 接点 には  何があるかということである。  勿論 読み進めるにつれて  気づかなければならない伏線が 混ぜてあるけど  それを読みすごし てしまい 謎解きの 話の展開の巧みさに 感心した。