「清貧の書」の感想
清貧の書
せいひんのしょ
初出:「改造」1931(昭和6)年11月

林芙美子

分量:約51
書き出し:一私はもう長い間、一人で住みたいと云《い》う事を願って暮《くら》した。古里も、古里の家族|達《たち》の事も忘れ果てて今なお私の戸籍《こせき》の上は、真白いままで遠い肉親の記憶《きおく》の中から薄《うす》れかけようとしている。ただひとり母だけは、跌《つま》ずき勝ちな私に度々手紙をくれて叱《しか》って云う事は、——おまえは、おかあさんでも、おとこうんがわるうて、くろうしていると、ふてくされてみえるが、...
更新日: 2020/09/08
8378e37a477fさんの感想

良い作品だ。旦那様はとても良い人だ。与一とは生涯を支えてくれた緑敏氏のことだろう。林芙美子はこんな素晴らしい伴侶を得ながら奔放に生きたらしいが、それが私としては残念だ。 良い旦那様だ。