「保吉の手帳から」の感想
保吉の手帳から
やすきちのてちょうから
初出:「改造」1923(大正12)年5月

芥川竜之介

分量:約26
書き出し:わんある冬の日の暮、保吉《やすきち》は薄汚《うすぎたな》いレストランの二階に脂臭《あぶらくさ》い焼パンを齧《かじ》っていた。彼のテエブルの前にあるのは亀裂《ひび》の入った白壁《しらかべ》だった。そこにはまた斜《はす》かいに、「ホット(あたたかい)サンドウィッチもあります」と書いた、細長い紙が貼《は》りつけてあった。(これを彼の同僚の一人は「ほっと暖いサンドウィッチ」と読み、真面目《まじめ》に不思議...
更新日: 2022/03/04
19双之川喜41さんの感想

 「わん」 保吉に 給料を渡してくれる主計官は 乞食にわんと言わせて オレンジを与える。 保吉は わんと言いつつ 給料袋をうけとる。皮肉がきいてる。  「西洋人」 教師は天職。  「午休」  「恥」  「勇ましい守衛」 海に飛び込んだけど 泥棒は逃す。

更新日: 2017/02/10
あきらちゃんさんの感想

保吉はキザで神経質で皮肉屋な男である。それはつまりは保吉は芥川の分身であるからだろう。