「摩周湖紀行」の感想
摩周湖紀行
ましゅうこきこう

――北海道の旅より――

――ほっかいどうのたびより――

林芙美子

分量:約23
書き出し:宗谷《そうや》本線の瀧川《たきがは》と云ふ古い驛に降りた。黄昏で、しかも初めての土地で一人の知人もなかつた。隨分と用意深かく、行く先々の樣子は、旅行案内で調らべておくのだけれども、途中で氣が變つてしまつて、根室《ねむろ》本線へ這入つてみたくなり、乘りかへ驛の瀧川と云ふ處に、周章《あわ》てゝ降りてしまつた。ホームを歩きながら私は驛夫をつかまへて、此町ではどのやうな宿屋がよいかと云ふことを聞かなければ...
更新日: 2024/04/11
19双之川喜41さんの感想

 芙美子が 山形屋という 旅籠(はたご)屋に 泊まると 部屋には 熊の毛皮が 敷いてあった。その皮の 上に 体を伸ばしたら 熊の背中に 跨がっているような 気がした。恐いので 寝床を 次の間に 引っ張って 行ったとある。いまでも 毛皮の 敷いてある 宿屋は 在るのだろうか。ランプの宿 なるものは 在るらしいけど 毛皮の宿は 在るのかは 分からないと 想った。

更新日: 2024/03/19
阿波のケンさんさんの感想

このコースには2度行っている。最初は「霧の摩周湖」が流行っていた頃。情景は手に取るように分かるが著者の同行した記者に対する態度に寒いものを感じる。

更新日: 2020/11/04
19双之川喜41さんの感想

 行く先々で  おそらく  その町の 名士であろうと思われる人が  出迎え  案内しようと 手ぐすねを引いて  待っているのが  芙美子 には  少し煩わしいようだ 。 旅情を 誘われると感じた。