「若水の話」の感想
若水の話
わかみずのはなし
初出:「古代研究 第一部 民俗学篇第一」1929(昭和4)年4月10日

折口信夫

分量:約44
書き出し:一ほうっとする程長い白浜の先は、また目も届かぬ海が揺れてゐる。其波の青色の末が、自《オノ》づと伸《ノ》し上る様になつて、頭の上まで拡がつて来てゐる空だ。其が又、ふり顧《カヘ》ると、地平をくぎる山の外線の、立ち塞つてゐる処まで続いてゐる。四顧俯仰して目に入るものは、此だけである。日が照る程風の吹くほど、寂しい天地であつた。さうした無聊な目を※《ミハ》らせる物は、忘れた時分にひよつくりと、波と空との間...
更新日: 2019/10/26
19双之川喜41さんの感想

 今は亡き私の祖母は  元旦になると  井戸から 新しく水をくみ上げ  太陽に向かって 一礼するのを 常としていた。 祖母は 元々は新潟の出身で 後に北海道に移り住んだと聞いている。 私は幼心に  昨日の水とどう違うのだと  捻くれた 感じを受けたのを未だに覚えている。