「河童の話」の感想
河童の話
かっぱのはなし

折口信夫

分量:約39
書き出し:私はふた夏、壱岐の国へ渡つた。さうして此島が、凡北九州一円の河童伝説の吹きだまりになつてゐた事を知つた。尚考へて見ると、仄かながら水の神信仰の古い姿が、生きてこの島びとの上にはたらいて居るのを覚つた。其と今一つ、私はなるべく、認識不十分な他人の記録の奇事異聞を利用する前に、当時の実感を印象する自分の採訪帳を資料とする事が、民俗の学問の上に最大切な態度であると思ふ故に、壱岐及びその近島の伝承を中心と...
更新日: 2019/10/30
19双之川喜41さんの感想

 河童は広く文学作品の題材として取り上げられているけど  ここでは民俗学の 見地から 記述されている。 元熊本藩の水練師範の家に伝わる  河童の 絵が 九葉収められている。 番町皿屋敷の物語などと いささかの関連があるようであると感じた。