「大嘗祭の本義」の感想
大嘗祭の本義
だいじょうさいのほんぎ

折口信夫

分量:約102
書き出し:一最初には、演題を「民俗学より見たる大嘗祭」として見たが、其では、大嘗祭が軽い意義になりはせぬか、と心配して、其で「大嘗祭の本義」とした。題目が甚、神道家らしく、何か神道の宣伝めいた様なきらひがあるが、実は今までの神道家の考へ方では、大嘗祭はよく訣らぬ。民俗学の立場から、此を明らかにして見たい。此処で申して置かねばならぬのは、私の話が、或は不謹慎の様に受け取られる部分があるかも知れない、といふ事で...
更新日: 2020/09/30
959475def6e6さんの感想

『死者の書』のよしみで通読。大学生時代に古典文学の講義で聴いた話が出てきたので、なるほどこれがあの講義の出典か、と思った。太古の昔、言葉をかける、ということは、その人の魂を相手に預けることだったらしい。年始に皇居にて行われる「歌会始の儀」にも、同じ意味があるんだろうか。