「古代生活の研究」の感想
古代生活の研究
こだいせいかつのけんきゅう

常世の国

とこよのくに初出:「改造 第七巻第四号」1925(大正14)年4月

折口信夫

分量:約39
書き出し:一生活の古典明治中葉の「開化」の生活が後ずさりをして、今のあり様に落ちついたのには、訣がある。古典の魅力が、私どもの思想を単純化し、よなげて清新にすると同様、私どもの生活は、功利の目的のついて廻らぬ、謂はゞむだとも思はれる様式の、由来不明なる「為来《シキタ》り」によつて、純粋にせられる事が多い。其多くは、家庭生活を優雅にし、しなやかな力を与へる。門松を樹《タ》てた後の心持ちのやすらひを考へて見れば...
更新日: 2024/07/06
ハルチロさんの感想

国学に疎い私には、少々難解な作品でしたが、古代生活における死生観、宗教観を知るのに有意義な作品でした。東洋哲学や神代宗教学にご興味のある方は、本作品に目を通されることをお薦め致します。