「廃墟から」の感想
廃墟から
はいきょから
原民喜
分量:約40分
書き出し:
八幡村へ移った当初、私はまだ元気で、負傷者を車に乗せて病院へ連れて行ったり、配給ものを受取りに出歩いたり、廿日市《はつかいち》町の長兄と連絡をとったりしていた。そこは農家の離れを次兄が借りたのだったが、私と妹とは避難先からつい皆と一緒に転《ころ》がり込んだ形であった。牛小屋の蠅《はえ》は遠慮なく部屋中に群れて来た。小さな姪《めい》の首の火傷《やけど》に蠅は吸着いたまま動かない。姪は箸《はし》を投出...
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更新日: 2022/02/24
c284a6ba3c4aさんの感想
端的ですごくいい。扱ってる事柄が事柄だから事実を羅列してもつらさが滲み出てきちゃうところはあるけど感情が引っ張られすぎずに読めて良かった。
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