「月の夜」の感想
月の夜
つきのよ

樋口一葉

分量:約3
書き出し:村雲《むらくも》すこし有るもよし、無きもよし、みがき立てたるやうの月のかげに尺八の音《ね》の聞えたる、上手ならばいとをかしかるべし、三味《さみ》も同じこと、琴《こと》は西片町《にしかたまち》あたりの垣根ごしに聞たるが、いと良き月に弾く人のかげも見まほしく、物《もの》がたりめきて床《ゆか》しかりし、親しき友に別れたる頃の月いとなぐさめがたうも有るかな、千里《ちさと》のほかまでと思ひやるに添ひても行か...
更新日: 2024/04/09
19双之川喜41さんの感想

 月夜に ふと 耳にする 汽車の汽笛は なにやら 深く 心に 染み渡る。一葉の 感性が 伝わってくる 詩情溢れる 文章と 想った。

更新日: 2020/12/30
まのじさんの感想

1895年(明治28年)頃の新聞に掲載されたものですから、死のー年前ですね。丸山福山町に住み、島崎藤村や馬場孤蝶などがよく訪ねたとwikiにあるから、文中の客はそういう人たちかな。限られた余命を意識し、生きてあることの喜びをー心に感受している。

更新日: 2017/06/06
b9ef941530ccさんの感想

樋口一葉の月の夜は、やはり此れも古文の、読点ばかりの和歌の長編版というべきもの。小説とは全く違う。下らん作品だ。

更新日: 2016/10/09
ayameさんの感想

美しかったです。 句点が五頁中四つほどと少なく、読むのになかなか苦労しましたが。