月夜に ふと 耳にする 汽車の汽笛は なにやら 深く 心に 染み渡る。一葉の 感性が 伝わってくる 詩情溢れる 文章と 想った。
1895年(明治28年)頃の新聞に掲載されたものですから、死のー年前ですね。丸山福山町に住み、島崎藤村や馬場孤蝶などがよく訪ねたとwikiにあるから、文中の客はそういう人たちかな。限られた余命を意識し、生きてあることの喜びをー心に感受している。
樋口一葉の月の夜は、やはり此れも古文の、読点ばかりの和歌の長編版というべきもの。小説とは全く違う。下らん作品だ。
美しかったです。 句点が五頁中四つほどと少なく、読むのになかなか苦労しましたが。