「石狩川」の感想
石狩川
いしかりがわ
初出:「石狩川」大観堂、1939(昭和14)年5月

本庄陸男

分量:約677
書き出し:第一章一もはや日暮れであった。濶葉樹《かつようじゅ》のすき間にちらついていた空は藍青《らんせい》に変り、重なった葉裏にも黒いかげが漂っていた。進んで行く渓谷にはいち早く宵闇がおとずれている。足もとの水は蹴立《けた》てられて白く泡立った。が、たちまち暗い流れとなって背後に遠ざかった。深い山気の静寂がひえびえと身肌に迫った。ずいぶんと歩いたのである。道もない険岨《けんそ》な山を掻《か》きわけて登り、水...
更新日: 2019/10/27
19双之川喜41さんの感想

 旧幕体制が覆り  やむなく 藩の人々を中心に  北海道の荒野に 入植せざるを得なくなる。 構想は壮大であるけど 推敲を重ねた形跡は あまりなく  読み手を配慮した 形跡も 殆ど無いように思われる。