「戦雲を駆る女怪」の感想
戦雲を駆る女怪
せんうんをかるじょかい

牧逸馬

分量:約82
書き出し:1露独《ろどく》連絡の国際列車は、ポーランドの原野を突っ切って、一路ベルリンを指して急ぎつつある。一九一一年の初夏のことで、ロシアの国境を後にあの辺へさしかかると、車窓の両側に広大な緑色の絨毯《じゅうたん》が展開される。風は草木の香を吹き込んで快《こころよ》い。一等の車室《ワゴンリ》を借りきってモスコーからパリーへ急行しつつある若いロシア人ルオフ・メリコフは、その植物のにおいに鼻孔《びこう》を擽《...
更新日: 2024/02/01
cb06b68471b9さんの感想

引き込まれるように読んだ。戦場だけが戦争ではない。