雙之川喜1941 人生を 貸借対照表に なぞらえれば 苦しい ことの 方が どう見ても 多いに 決まってる。それでも 山行を 夢想するのは 宗教心にも 似通った 理外の 理によって 突き動かされ 山に 向かうのかも 知れないと 感じた。 この 七階の 窓からは 丹沢山塊に 遮られて 富嶽の 全容は 視認できず わずかに 頭頂部のみ 雲に 隠れながら 下部の 稜線は 想像の 中で 思うのみ である。それでも こころ 少なからず 充たされる。
なぜ、苦しい思いをしてまで、山に登りたくなるのか、簡潔に書いてある。作者は若くして亡くなったが、登るつもりの山の計画が全て達成出来たのか気になる。