「暴風雨に終わった一日」の感想
暴風雨に終わった一日
ぼうふううにおわったいちにち

松本泰

分量:約18
書き出し:バルコニーの外は低い砂丘を一つ越して、青空にくっきりと限られた代赭色《たいしゃいろ》の岩鼻岬《いわはなみさき》、その中腹の白い記念塔、岬の先端の兜岩《かぶといわ》、なだらかな弧を描いている波打ち際、いつも同じ絵であった。ただ、その朝は水平線の上が刷毛《はけ》で刷《は》いたように明るく、遠くの沖を簪船《かんざしぶね》が二隻も三隻も通っていくのが見えた。つい近くの波間に遊んでいた数羽の水禽《みずどり》...
更新日: 2024/10/14
8eb05d040692さんの感想

短編ながら読み応えはあったように思う