「烏の北斗七星」の感想
烏の北斗七星
からすのほくとしちせい
初出:「イーハトヴ童話 注文の多い料理店」盛岡市杜陵出版部・東京光原社、1924(大正13)年12月1日

宮沢賢治

分量:約13
書き出し:つめたいいぢの悪い雲が、地べたにすれすれに垂れましたので、野はらは雪のあかりだか、日のあかりだか判《わか》らないやうになりました。烏《からす》の義勇艦隊は、その雲に圧《お》しつけられて、しかたなくちよつとの間、亜鉛《とたん》の板をひろげたやうな雪の田圃《たんぼ》のうへに横にならんで仮泊といふことをやりました。どの艦《ふね》もすこしも動きません。まつ黒くなめらかな烏の大尉、若い艦隊長もしやんと立つた...
更新日: 2024/09/13
283bd38d58fdさんの感想

敵である山烏を討ち取った、烏の新しい少佐が心の中で言う、 「どうか憎むことのできない敵を殺さないでいゝやうに早くこの世界がなりますやうに、そのためならば、わたくしのからだなどは、何べん引き裂かれてもかまひません。」 が好きでした。