宮澤賢治はええとこの子なので鉛温泉にも行ったことはある。熊の肝はさすがに喰うてはおらんだろう
賢治は その宗教感から くるのか 菜食主義に 傾倒しており その大会に 参加したこともあるときく。 やむを得ない 殺生を続けて ついには 熊語(くまご)も 解するようになった 小十郎の苦悩は 次第にふかまる。 ここでは 擬声語(オノマトペ)なしでも 感銘を与えると感じた。
自然の厳しさと美しさを感じる童話。 個人的にはこの話が宮沢賢治作品の中で一番好きです。
著者自身が深く関わっていたのは農業でしたが、農業と同じく、自然からの恵みが頼りで、経済的に裕福にはなりにくい狩猟に対し、著者が共感と敬意をもっていることが感じられました。
三の世界と二の世界。宮沢賢治さんの思想を理解するためには、読まなくてはいけない作品の一つ。