雙之川喜1941 人を 可哀相と 思う気持ちには なにかしら 優越的な 心情が 背後に 秘められている ことが ほぼ 大勢と 思われる。ところが 弟さんは 姉に 寄食(色)して おりながら 人並みの 憐れみを 持ち合わせている。この 倒錯した ややこしい 気持ちから 抜けだし 突破を 図ろうとした のは どちらなのか。沈思黙考は あるべき ほうには なかったのは 痛い。
渦巻く洋画のような風景、グワァッと眼前に差し迫る緊迫感、吐きそうな予感がする胸の内が最高だ
弟薄情だなーと思ったけど、 知識が無く会話もままならず、 成長を拒み、昔の姿に縋り続けている姉といると何もかも制限されてしまうから疲れる気持ちもわかるなぁと思ったりした。それにしても可哀想。
可哀相な姉を語った寓話的な作品。もう感想は可哀相としか言えないけど。
唖の姉(父がめいに生ませた娘)が体を売って弟を育てると言う可哀相な話だが悲壮感はない。場所は分からないがフランスの匂いがする。
胸糞悪い。けど、成長は愛してくれた人を喰う罪の上に成り立つこともまた真実ってことかな。
可哀想なわけ。①生まれつき言葉が不自由。②一番古い仕事をしている。③その為 深刻な重い病気にかかる。④父が 姪に産ませたのが、姉。⑤弟を養う。彼は 姉を食って生きているようなものと 思っている。 その上 遥かに凄いことが おきてしまう。壮絶。
怖すぎる話… 面白かったけど後味悪い 解説が読みたい
恐ろしい弟
濃密に仕上げられた暗く光る短編小説。 深く心に突き刺さる。
夢野久作の作品中で賛美されていたので、読みました。限りなく暗く、愛憎の交錯した悲劇。印象にのこる作品。
アゴタ、クリストフの小説のようなダークさが現代風です。
おもしろかった。
実際にはどうなのかはわからないが、少年が大人になる、自立の物語と私は取った。大人になるためには、親から離れること、親の支配から開放されることが必要であって、主人公にとってはあれが大人になるための唯一の方法だったのだろう。
暗く陰湿な感じもあるが 不思議と爽快感もある。 さりげない姉の動作が 後に重大な結末を招いてしまう。 おそろしい話です。
引き込まれた。読んでて、どうなるのか気になった。でも、姉、可哀想すぎだろ。
オモシロイ。ダークなカンジが好き。
題名のとおり、可哀想な姉でした。 後気味悪い結末がよかったです。
短時間でサクッと読めたのが良かったです。
確かに、「可哀想で悲しい」お話です。姉と弟のどちらが本当に「可哀想で悲しい」かはどちらの目線でこの作品を読み解くかで異なります。 ただ、読み終わった余韻が何とも言えない不穏な雰囲気となることは否定できません。