「沈丁花」の感想
沈丁花
じんちょうげ
初出:「文芸春秋」1927(昭和2)年2月号

宮本百合子

分量:約24
書き出し:はる子は或る知己から、一人の女のひとを紹介された。小畑千鶴子と云った。千鶴子が訪ねて来た時はる子は家にいなかった。それなり一年ばかりすぎた後、古びた紹介状が再び封入して千鶴子から会いたいという手紙が来た。はる子はすぐ承諾の返事を出した。先《せん》始めて来た時留守にしていたまま挨拶もしずにしまった。それを思い出したのであった。初対面のとき、はる子は千鶴子の神経質そうな顔立ちを眺めながら「ずっと前から...
更新日: 2017/12/07
ec538f32331eさんの感想

さりげなさの中で不思議な雰囲気を持った短編。ここに描かれている感情は、女性なら多かれ少なかれ経験したことがあるのではないか。宮本百合子の研ぎ澄まされた感性に改めて驚かされる。同性愛の伏線があるのかな。。。