「魚玄機」の感想
魚玄機
ぎょげんき
初出:「中央公論」1915(大正4)年7月

森鴎外

分量:約32
書き出し:魚玄機《ぎょげんき》が人を殺して獄に下った。風説は忽《たちま》ち長安人士の間に流伝せられて、一人として事の意表に出でたのに驚かぬものはなかった。唐《とう》の代《よ》には道教が盛であった。それは道士等《どうしら》が王室の李《り》姓であるのを奇貨として、老子を先祖だと言い做《な》し、老君に仕うること宗廟《そうびょう》に仕うるが如《ごと》くならしめたためである。天宝以来西の京の長安には太清宮《たいせいき...
更新日: 2020/11/15
19双之川喜41さんの感想

 美人で 才媛の名の高い 玄機が 嫉妬に狂って  人を殺めた。 鴎外は公務員だったので 生活に不安がなかったせいもあるけど  この短い文章を書くために  膨大な書 に  目を通していることに 驚く。 人気作家は  仕込みが少なく  販売が多いことで 生活が成り立つ。 安直な時代は  それなりに  作家にとっても 幸せであることに気付く。