「猿」の感想
さる
初出:「新日本 三ノ三」1913(大正2)年3月1日

森鴎外

分量:約13
書き出し:猿と云ふものは元から溜まらない程己に気に入つてゐる。第一人間に比べて見ると附合つて見て面白い処がある。それから顔の表情も人間よりははつきりしてゐて、手で優しく搦み付くところなぞは、人間が握手をするよりも正直に心持を見せてゐるのだ。それから猿の一番好い性質は、生利《なまぎ》きにも猿を滑稽なものに言ひ做《な》してゐる人間よりも、遙に残酷でないことである。猿は昔から人間の真似をしてゐるが、まだ人間の乱暴...
更新日: 2025/05/23
65c8aadc88adさんの感想

雙之川喜1941  軍艦で 放し飼いに している チンパンジーが ダイヤモンドの 指輪を 盗んだ として 艦内で 裁判の ようなことが とりおこなわれた。正式な 裁判と 同様なる 手順を 踏み 終局を 見た 猿は 突然 海中に 身を 投げ 自死に 至る。もとより 退屈な 船内の 訓練に うんざり していた 乗り組み員 達が 退屈しのぎに くわだてた までで まね事に すぎない 模擬裁判の ようなもので あったので 結末の 意外さに 一同 驚いた。イソップの 寓話の ような 教訓じみた 感想を 得ることは たやすいけど いろいろと 想起してみると すぐれた 達意の 文章とも 感じられる。

更新日: 2021/08/13
bc43847ac151さんの感想

猿の可哀想な話で人間の業の深さを感じた。

更新日: 2016/04/07
3e9c4b240bacさんの感想

ど どうぶつ虐待やん でも猿ってかわいいのな