雙之川喜1941 その地では 聖ニコラウスの 夜に 産まれる 赤ちゃんは 縁起が 良いと されているけど 妻の 出産の日に 男は 溺れ かかった 男を 助けようとして 妻を 辱め 子を 孕ませた 憎き 男を ことさらに 溺死させて しまう。達意の 情景の 描写は 味わいが あり 上質の 作品と 感じた。
ルモンニエーが世間的評価の低いことを遺憾に思っている鴎外翁が、ちょっとした大胆な試みを施行しながら和訳した作品。 臨月の妻をもつ主人公、あるとき河で溺れかけの男を助けようとした。しかしその男は奇しくも、わが愛しい妻を孕ませた憎き男だった。 二人は溺れかけながら揉み合って、結果……という話。 内容はともかく森鴎外のこの作品への愛は伝わってきたな。 とくに家族の交情の暖かさはよかったです。