「病院横町の殺人犯」の感想
病院横町の殺人犯
びょういんよこちょうのさつじんはん
初出:「新小説 一八ノ六」1913(大正2)年6月1日

ポーエドガー・アラン

分量:約78
書き出し:千八百〇十〇年の春から夏に掛けてパリイに滞留してゐた時、己はオオギユスト・ドユパンと云ふ人と知合になつた。まだ年の若いこの男は良家の子である。その家柄は貴族と云つても好い程である。然るに度々不運な目に逢つて、ひどく貧乏になつた。その為めに意志が全く挫けてしまつて、自分で努力して生計の恢復を謀らうともしなくなつた。幸に債権者共が好意で父の遺産の一部を残して置いてくれたので、この男はその利足でけちな暮...
更新日: 2022/03/28
19双之川喜41さんの感想

 病院横町の ある家の四階に住む 夫人とその娘さんが 斬殺された。密室殺人事件であり 悲鳴を 耳にした 付近の 住民も 複数いたけど 謎解きは 難航する。最近の 探偵ものに 投影されている 部分にも たびたび 遭遇するけど ポーは 探偵小説の 祖とされており この方面に 関心が 深い方は 読書経済上 お読みになると その後 能率が 上がるかもしれないとは 感じた。ただ 鴎外は 勝手に 翻訳を 省略しているけど そんなことは ありなのかなとは 想った。