雙奇 独逸の 舞姫は 愛しい 鴎外は 大金持ちと 思い込み 遠路 はるばる 客船に 乗って 日本に 舞い込んだ。慌てた 鴎外は かなりの 大金を 包み 姫を 横浜港から 本国 独逸に 送り返した。国際交流は まずは 男女交流から というのは 当たらずとも とおからじで あります。鴎外の 手切れ金を かき集めた 手際のよい 手口が 賞賛されて お札に なったのかは 誰にも 判らない。鴎外の 実妹の 小金井氏の 手記は 簡単に 読めるけど あえて 目を通すほどの 仕上がりでは ないかも しれない。これは 国家間 賠償金の はしりかも しれないと 独断した。 06:15
愛と出世欲にまつわる自分の中の葛藤をもって他者を傷つけ、それをまた友人のせいにする。そんな主人公の姿はあまりにも見るに堪えず、彼を擁護することはおろか、彼の不明さを人間性の一つとして共感することにさえ抵抗を感じずにはいられない。 私がこの作品で得たのは共感というより、むしろ諦観と呼べるものだ。傷つけ、傷つけられる関係があること、そしてその関係を作るのは人間であるという退廃的な事実がここにある。 このような諦観を描く作品としては、未だにもっとも優れたもののうちのひとつだろう。
友情を取るか、愛を取るかの普遍的テーマを感じた。
そりゃ適当な男に孕まされて何度も責任取る事を確認したのに逃げられたら気も狂うよね。しかも本人からではなくて彼の友人から聞かされてしまったらショックは尚更……。一緒に日本に行く道はなかったのかな
ド嬢に紹介されて読んだ、中学か高校の頃に現国で読んで、大人の恋愛ってこんなものかと寂しい気持ちになったのを今でも覚えてる、まあ今でも恋愛経験なんてほぼないけど。 あとこの文章は日本語なのに非常に読みづらくて内容の半分も理解できなかった、それでもエリスって女性が主人公に捨てられて気が触れてしまったことだけは伝わってきて、やはり寂しくなった
読後感はあまり宜しいとは言えない。 愛する人への対しかたが共感を得ない。
漢文調のかたい文体は朗読で何度聴いても美しい。 でも救われない内容。 現代だったら中絶対象だろう。 私も、妊娠発覚時に医師二人から中絶を示唆された。 それほど日本では中絶が日常茶飯事らしい。 私は、明示に拒絶したのに、医師から虚偽の説明で劇薬分類の薬を処方された。 お薬説明もなんか曖昧でよくわからずに飲んでしまった。 その後もさらに、当時の私の配偶者からも、妊娠したかもしれないというのは妄想にすぎないから、もっと強い薬を飲んで寝とけ、と言われて飲んでしまった。 そもそも妊娠するはめになったのも、私が精神的に弱っている時期の弱味に乗じて元配偶者が避妊を拒否したせいもある。 どうしても中絶する気になれず、一生懸命調べて、添付文書丸投げで詫びも説明もない医師は無視して出産。 特に治療の必要がある症状もなく、かえってとても才能に恵まれ優しい子に育ったのに、私の子どもというだけで偏見の目でみられる。 実の父親からも。 クソ男は日本の医療従事者を中心に承継される伝統だろうな。
安全地帯の歌に、あなたの瞳のエリスという悲しい曲があったな。豊太郎はうそ太郎よりタチが悪いな。人種差別を顧みず純粋に彼を愛した少女を傷つけ棄てといて、自分は悲劇の主人公…何か後味悪い。
エリスは豊太郎と出会ったことによって、人生の花が開いて、そして萎んだ。その後長生きしたかどうかは定かではないが、立派な男性と比較したら、女の一生なんて大したことないものなのかと思い知らされる。しかし、良き友のお陰で、感謝もするし、恨みも残ると言うのは、ちょっと人のせいにしているとも思う。
異人の女を捨てた話を 格調高い文章でかたる。 品性低く 日独間の友好に水を差すかなと 余計なきをまわす。 旅先の現地での女出入りは そこは 精神高揚▫非日常なので よく聞く話である。 これを生業の糧としてしまうのは ただでは起きない算盤人間で 凄いと感じた。
いつ読んだのかわからない。
この男は残酷である。凡庸である。異邦の美しき女の生を、悉く壊したのだから。彼には、覚悟が無い。自らの骨を埋め、一人の女のために生き、死ぬという覚悟が。 出逢いは、まさに運命であった。美しく、可憐な少女が、まさに優しき男と出逢ったのであるから。 しかし、彼は凡庸で、残酷であったのだ。 この作品の内において、美しき少女の生が始まり、そして終焉を迎えたのである。故に、「舞姫」であるのだろう。舞台は、手の込んだ始まりが用意されるが、あっけない終わりで幕を閉じる。
教科書で読んだけど、後半は おい、仕事か女かはっきりしろよ、 ああ、やっぱり病んでしまわれた。 え、最後捨ててくん? うわぁ…てなったってのが 印象ですかな。 ↓の方がおっしゃっているのをみて 話の筋を掴めたような気がします 自分の意思・決断が未来を決めること、 それで自分の人生が変わってくること。 自分なりに捉え方を考えましたが、 反面教師的に主人公を見ればいいのでしょうか?笑
単純にいってしまえば、優柔不断な主人公の話。 今まで人の望むことに応えることが目的になっていた主人公が自分の考えで行動し始め、結局自分の中での優先順位がつけられなくなった感じ。 異国の地で、愛があり、楽しい生活を取るのか、国に帰り名をあげるのか?そこに苦悩しながらも、取り敢えず…で友人の勧めるレールに乗っかってしまった。ここが運命の分かれ道です。 一読した後に、冒頭の帰国中の描写を読むとまた一段と深く読めると思います。 自分の採った行動がどんな未来に繋がるのか?優先すべきはなんなのか? 自分の意思で生きるのなら、ここを意識できると変わるのかなと。 当時の感覚で国際結婚、しかも海外で、というのは、もう日本には2度と帰れない、日本人との繋がりは要らない、ぐらいの覚悟が必要だったことでしょう。 もし、この主人公が素直に迷ってるから待て、と言えたのであればどうなったのか気になります。
ああなんと言う後味の悪さだろうか。高校3年間の国語の授業で扱われた作品の中で舞姫とこころの二作品ほど引き込まれ、また強く印象に残ったものはなかった。皆が豊太郎の優柔不断さ、ダメ男さに苛立ちを覚えると言うなか、自分はむしろ共感を覚えてしまったことを思い出す。もちろん自分にはこのような経験はないのだが他人事に思えない。何度読んでも胸がしめつけられ、同時に自己嫌悪に近いなにかを抱いてしまう。