「ドグラ・マグラ」の感想
ドグラ・マグラ
ドグラ・マグラ

夢野久作

分量:約1149
書き出し:巻頭歌胎児よ胎児よ何故躍る母親の心がわかっておそろしいのか…………ブウウ——————ンンン——————ンンンン………………。私がウスウスと眼を覚ました時、こうした蜜蜂《みつばち》の唸《うな》るような音は、まだ、その弾力の深い余韻を、私の耳の穴の中にハッキリと引き残していた。それをジッと聞いているうちに……今は真夜中だな……と直覚した。そうしてどこか近くでボンボン時計が鳴っているんだな……と思い思い...
更新日: 2023/12/27
61427a0b757aさんの感想

これを読んだから精神に異常をきたすんじゃなくて、これを読める人はもともと精神に異常をきたしてるのかもしれない。

更新日: 2023/12/13
魚を吐く少年。さんの感想

後で読もう。 読むのが楽しみだけれども、 不安でもあります。

更新日: 2023/06/03
ec81ddea89e0さんの感想

しんどい、つらい 一回もうダメになった まだ読み終わってない 頑張って読み終わろうと思う。

更新日: 2023/02/21
ナディアさんの感想

とある曲に影響されてドグラ・マグラという作品にたどり着きました。 見たら気が狂うと言われていたので一体どんな狂気が垣間見えるのかと思いワクワクしながら読み進めて見たのですが、細すぎる地の文の説明に苦労しつつも「これは面白い展開になってきた」と思い始めたところで、例の「キチガイ地獄外道祭文」で一旦読むのを諦めました。 数日置いてもう一度見てもあの谷は超えることが出来ず、仕方なくそこの文章は飛ばして先に進んでみたのですが、その先の論文説明すらも自分の想像力では到底理解することは出来ず終始「?」状態で訳も分からず文字を追うだけで最終的にリタイアしました。 見たら狂うの意味が身をもって感じました…。 正直な感想を言ってしまうと、先に漫画や映画などで大体のあらましを掴んでから小説に戻ってみる方が手っ取り早くて理解しやすいです。私が見た映画は多少の改変はありましたが映像があるおかげで「この物語はこういう感じなのか!」と比較的お手軽にドグラ・マグラを楽しむことが出来ましたし、おかげで小説も以前より読みやすくなりました。 それでもチャカポコの辺りはどうにも苦労します…。

更新日: 2023/01/25
10f5f26f2f8eさんの感想

一度チャカポコで脱落したが、どうにか読み進めたところ胎児の夢あたりから惹き込まれた。その後は真相を知りたい気持ちで最後まで。 結局解決したのかどうだかわからない煙に巻かれたような気持ちだが満足している。おもしろかった。

更新日: 2022/04/13
515ea6303594さんの感想

初めて夢野久作を読む方へ。この小説は登山です。覚悟して下さい。登りきるのは大変ですがそこには独自の喜びがあります。そこまで覚悟ないよ、という方へ。短編からオススメします。[死後の恋]や[押絵の奇跡]から如何でしょうか。

更新日: 2022/02/27
ede202ae6dd2さんの感想

とても考え抜かれた何度もハッとなる作品でした。 思い込みや決めつけがひっくり返されて何が真実なのか煙に巻かれるような… とても長かったですが良い作品に出会えてよかったです。読み終えたあとの達成感がすごいです。

更新日: 2021/09/23
a28baabe9d89さんの感想

まず、読み切っていません。「胎児の夢」の途中でなげました。 途中までは面白かった。作中で突然本書ドグラ・マグラそのものが出てきた時なんかも先が気になりワクワクしていた。 キ*ガイ地獄外道祭文を読み始めるまでは... 最重要人物であるはずの正木博士のことを語り始めてからが恐ろしくつまらない。 何から何まで表現が冗長(意図的にやっているのでしょう)で、 例えば、この人が凄い!ということを語るだけでまるまる1ページどころか、合間に他登場人物の「すごい...」というような反応を挟んでまた同じようなことを数ページにわたって語り続ける。 このような冗長を極めたような表現が最初から最後まで続き、頭が痛くなってくる。それでいて流し読みをしようとすると重要な話が唐突に盛り込まれ、あれ?と読み返すことも多々... また、上述のキ*ガイ地獄外道祭文をはじめ、各種論文や登場人物の作り話、作中小説(?)といった内容を余すことなく全て書いているのも正直蛇足と言う他ない。 冗長的な表現や作中作をある程度要約すれば300ページ以内に収まるんじゃなかろうか。 私にはこの苦行を乗り越えてまで話の真相を知りたいとは思えなかった。

更新日: 2020/11/13
bbb10f50fe70さんの感想

物語が、主人公の夢なのかそれとも何度も記憶喪失を繰り返しているのかすら自分にはわかりませんでした。 夢の方が主人公が救いがある気がします。 漫画や映画にもなってるそうなのでそれでもっと理解を深めたい作品です。

更新日: 2020/07/18
a45a87d16a82さんの感想

進展がないのかあるのかさえ不確かという意味も含め、『回帰』が構造として多く取り入れられているように思える。 普通に直進すれば1分もかからない道の途中にいくつもの分岐点があり、その分岐点から回り道を試みれば、最終的にはその分岐点から大して進んでもいない地点に帰ってくる。 それを最初の回り道の後に理解しつつも、私は「その回り道を省けば、辿り着く先の景色を理解しかねるかもしれない」というある種の強迫観念に駆られるような気持ちで読み進めていた。 「読後、精神に異常をきたす」というコピーや書評にはいささか賛同しかねるが、「本書の結末」というゴールが見えていながら、読み進める内に感じる果てしなさや徒労感が「読み終わっても理解できるかわからない」という予感めいた印象を、ひいては脳の疲弊を促していたのは間違いない。 その予感が決して杞憂に終わってはいないところも加味すれば、『ドグラ・マグラ』はなるほど確かに精神の持つ認識力を健全なままに保って読み終われる作品ではないのだろう。 しかしそれは異常をきたすと言うのではなく、作品を読み進め没入し解釈するに相応しい心構えが醸成されたと言うべきであり、ある観点からは最も正しい作品への向き合い方なのである。 『不可解さ』にかけては紛うことなきミステリー小説でありながら、言わば推理物としてのミステリーには真っ向から喧嘩を売るような挑戦的かつ独創的な作劇は到底真似できるものではなく、その構造や表現はまさしく「複雑怪奇」。カタルシスの与え方も他の探偵小説とは全くもって異なるゆえ、これはある意味『ドグラ・マグラ』というひとつのジャンルであり、いずれかの他作品に対した向き合い方で読むのはオススメできないかもしれない。

更新日: 2020/03/31
bcd6840f55a0さんの感想

読み終えたら、暫くのあいだ僕の頭が抜け殻になりました。

更新日: 2019/12/14
19双之川喜41さんの感想

 読みにくい理由は  読み手は 少し先の筋立てを予想しつつ目を走らせるのが 普通だけど 肩透かしを たびたび 喰らう  だんだんそれが辛くなっていく。 正気と狂気の間に真実ありかもしれない。 忍耐が試されると感じた。

更新日: 2019/12/13
d97d8ac1dc1cさんの感想

兎に角もう一度読もうと思いました。 一度で済むかは分かりませんが…

更新日: 2019/08/25
a422e5b0f776さんの感想

 なるほどかなり読みづらい作品。中盤のチャカポコは飛ばし読みでした。複雑なのに、細かい所は凝っているので、読み込むのは大変ですね。主人公にもう少しだけ救いがあれば、と思いました。

更新日: 2019/07/17
24d1194d50b1さんの感想

とても面白かった。 時間を見つけてまた何度も読もうと思う。 序盤は読んでいる間少し辛さを感じていたが中盤で一気に引き込まれた。 十代のうちに読めて本当に良かった。

更新日: 2019/06/28
tsdoxaさんの感想

夢野久作の、この作品に対する態度は何か取り憑かれたような感じがある。“冒頭から冒頭”まで細部に散りばめられた脳髄の悪戯に惑わされる。当時の医学が齎した副産物を、彼独特の悪戯心によって描かれた世界観は、まさに“本の中の本”。果ては読み手の自意識過剰を誘発させる起爆剤のような、そのような意図を感じた。ただ、彼はこれを“探偵小説”と断言するのではないだろうか。私は紙媒体で数度読んだが、そこにカタルシスを感じるのは私だけではない筈と思いたい。本書は決して精神に異常をきたすものではない。脳髄という言葉に過剰に意味を与えた本だと私は考えている。

更新日: 2019/02/28
ペンネンネンネンネネムさんの感想

恐ろしく読みにくく、とりとめも無く、計算ずくの筋立てかと思えばそうでもない。ただ背筋がぞくぞくとする違和感を味わうためにまた足を踏み入れてしまう。 人にはおすすめできない。が、何故かの星5の魔力。

更新日: 2018/10/31
朝起亭小便さんの感想

個人的な解釈(たぶん違うって人は居ると思う) 作品のテーマはおそらく「いわゆる前世のカルマを背負って生きていく人間の混乱」かなと思う。 記憶をなくした私がいったい誰なのか? 冒頭の時計のブーーーンの直後に記憶を持たない主人公が誕生したのと同じ状態であり、呉一郎という名前が前世の業の象徴。 なんかそんな感じでぼんやりと色々結びつけていくと案外理解できる…かもしれない。 しかし…昔の柱時計ってボンボンなる前にブーーーンって音鳴ったよね。今の若い子はそれあんま知らないんじゃないかな。あれ案外音でかくて夜中は恐いのよな。 めっちゃ怖いエピグラフとめっちゃ怖い音から始まるのがほんと勘弁してほしかった。

更新日: 2018/04/05
815f95676dc7さんの感想

一回読んだだけでは解らないと思った

更新日: 2018/04/04
a6e6fa67f20eさんの感想

信頼できない語り手の究極版といったところか。多重構造を持った分譲が多数挿入されていて面白い。