夢野久作
誰にも見られていない犯罪はない。自分は必ず見ている。それが鏡によって思い知らされ、破滅を辿っていくのがおもしろかった。 何となく村上春樹さんの『鏡』を思い出させた。自分は自分だけど鏡に映った自分は自分と言えるのか、もはやそれは他人と言えるのではないか。シンプルにおもしろくて考えさせられる作品だった。
完全犯罪の破綻 鏡 動物虐待