2,3日に分けて読んでしまったのもあって、登場人物の整理が付かず理解が追いつかない場面もあった。途中で放棄するのもなんだと思い、特に刺さることも無いまま読み進めていったら最後でやられた。 同性愛について触れられる部分も多く、着付けを手伝って貰わないところなど後になると様々な伏線があったと気付いたが最後は大胆にそれを回収してきた。 無関係の観客にとってはよく出来た芝居であり、本当にそれ以上でもそれ以下でもない。 夢野久作の世界をたっぷりと味わえた。 ただ最後の急速に真実へ向かっていく感覚は再読では味わえないため、初めて読む人にはその感覚を楽しんでもらいたいと思う。