「夢鬼」の感想
夢鬼
むき

蘭郁二郎

分量:約152
書き出し:一辺鄙な、村はずれの丘には、いつの間にか、華やかな幕を沢山吊るした急|拵《ごしら》えの小屋掛が出来て、極東曲馬団の名がかけられ、狂燥なジンタと、ヒョロヒョロと空気を伝わるフリュートの音に、村人は、老《おい》も若きも、しばし、強烈な色彩と音楽とスリルを享楽し、又、いつの間にか曲馬団が他へ流れて行っても、しばらくは、フト白い流れ雲の中に、少年や少女の縊《くび》れた肢体を思い出すのである。トテモ華やかな...