川喜 竜之介は 作家-読者-批評家を 一身に 兼ね備えている という。「鼻」は 夏目漱石から 手紙で 誉められたと 明かす。「芋粥」は 鈴木三重吉の 推薦による ようである。かえりみて 恩師である 東大教授には 感謝の意を あえて 現していないのには 芥川の 気負いが みてとれ 微笑ましいと 感じた。
初期の備忘録
芥川は 作家▫読者▫批評家を 一身に兼ねたと言う。 発表した作品のほかに 倍くらいの習作が あったようだ。 新理智▫技巧派とされるけど 自分らしい道を 自分らしく歩くと 眉を決する。
まあ、芥川のことが好きならば目を通して置くべきかと。
なかなかの不良青年
後書きですね。
芥川龍之介、真面目な神経質な人の印象が強かったけれど結構不真面目な大学生だったのがとても親近感が湧いた。また、天才エリート様だからトントン拍子に苦労無く文壇デビューしたんだろ!と思い込んでいたけど結構落とされたりしてるんだな……と。人間臭さが垣間見えて良かった。偉い文壇もみんな同人から始めたんだなあ。
「羅生門」の入った短編集のあとがき。雑誌への投稿を始める前は、「 発表する意志も、発表する機関もなかった自分は、作家と読者と批評家とを一身に兼ねて、それで格別不満にも思わなかった」そうだが、それから投稿しだして、初めて「 自分の小説を友人以外の人に批評された、そうして又同時に、褒めて貰もらった」のが、夏目漱石から、というのに驚いた。しかもわざわざ手紙を送ってくれたらしい。
よく分かんなかった。